ハーシーのハピネスの軌跡
ザ・ハーシー・カンパニーの歴史は驚きと感動の物語です。それは、ミルトン・ハーシーの強いパイオニア精神から始まり、世界へと広がっていきました。
ミルトン・ハーシーは、ペンシルベニア州中部の田舎町で育ち、十分な教育を受けられませんでした。自らの姓を冠したミルクチョコレートバーで大成功を収め、思いやりに溢れる慈善活動家として知られ、人々の幸せの為に尽力しました。その理念を受継ぎ、ハーシー社は今日も多くの人々を支援しています。
ミルトン・ハーシーにとってハピネスとは、シンプルで良質な原料を使用し、加工は最低限に抑え、そうして作られたハーシー製品で笑顔が生まれることでした。彼が貫き通したその理念は、今も当社に受け継がれています。
ザ・ハーシー・カンパニー創業の背景
ミルトン・ハーシーが追求していたのは、思わず笑顔になるおいしいお菓子を作ることでした。これこそがザ・ハーシー・カンパニーの原点です。 ミルトン・ハーシーはその夢を簡単に実現できたわけではありません。彼はキャンディーショップ経営での二度の失敗を経て、ようやく成功を収めました。
菓子事業で二度の失敗を経験したミルトン・ハーシーは、三度目の正直で取り組んだキャラメル会社で成功を収め、自信を取り戻しました。
ハーシーブランド製品として初めて「ハーシー ココア」を発売。これがハーシーのチョコレートの始まりです。
100年以上前には、チョコレートは一部の人しか口にすることができない高価なものでした。ミルトン・ハーシーがチョコレート工場を作り大量生産を始めたことで、誰もがチョコレートを楽しめるようになったのです。
ミルトン・ハーシーは、従業員がより良い生活を送れるよう、路面電車、住宅、学校、プール、そして動物園まである理想の街を考え、その設計や建設に携わりました。その街こそが、現在のペンシルベニア州ハーシー市です。
ミルトン・ハーシーは、従業員の幸せは会社の成長にも寄与すると考え、従業員とその家族の憩いの場としてハーシー・パークを建設しました。
「ハーシー キスチョコレート」の発売当初は、従業員が一つ一つ手作業で心を込めてホイルで包んでいました。
ミルトン・ハーシーは、親を亡くした孤児が教育を受け、幸せに暮らせるよう、ミルトン・ハーシー・スクールを設立しました。
当時、孤児は社会の負担と見なされ、受け入れられていない時代でした。
ガールスカウトのハンドブックに「スモア」のレシピが初登場。 一度食べると誰もが「some more!（もっと食べたい）」と言うこと から、この名前が付いたといわれています。
「ハーシー チョコレートシロップ」が発売され、家庭で手軽にチョコレートミルクを楽しめるようになり、子どもたちは大喜びしました。
常に従業員の幸せを重視していたミルトン・ハーシーは、大恐慌のさなかにペンシルベニア州ハーシーで「ビル建築キャンペーン」を展開して600 名を雇用し、ホテル・ハーシー・コミュニティービル、ハーシー・チョコレート本社ビル、ハーシー・アリーナ、ハーシー・スタジアムなどの大規模な建 築工事を行いました。
ミルトン・ハーシーがこの世を去り、すべての財産が、ザ・ハーシー・カンパニー、ハーシー市、学校、施設に寄贈されました。ミルトン・ハーシーが遺した理念に基づく慈善活動によって、多くの若者が教育を受けることができました。
教育と他者への思いやりに対するミルトン・ハーシーの理念は今もなお受け継がれています。
ミルトン・ハーシー
1879年4月9日、ペンシルベニア州デリーにて
